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YAMAHA TX650

YAMAHA TX650

私が自動二輪大型免許を取得してから初めて所有したバイク。

とある販売店にて、・・・若いカップルが一台のバイクの前でお話中・・

「女:このバイクきれいね。

男:全然 早そうじゃない。

女:乗ってみたい。

男:あのRZがいいなあ。

女:軽薄な感じ。

・・・・

ふふふ。ヤマハ発動機の誇るXS650エンジンを搭載し、XS−1から改良に改良を重ね、円熟の域に達したこの3型は

キミのような若造には理解できないのだな。(その当時の私も20歳)

「これください。」 早速、購入の手続きをして、夏休みの間に納車できるとのこと。

それから私のTX遍歴が始まった。

とにかく磨いて走った。

夕暮れの金甲山、早朝の六甲山、真夏の八ヶ岳、・・・

一人のツーリングにしっかりはまってしまった。

梅雨のころ、雨の降る中、早朝カフェをいただきに六甲山へ行き、夕方あたりまで三宮でブラブラして帰路に着いた。

2国の交通渋滞の中、ずぶぬれになりながら車列に同化してひたすら岡山へ向かう。

前を走っているカローラ営業車のテールランプをずーっと追って走っていた。

疲労困ぱいになりながら岡山の下宿の近く。目もかすんで前が良く見えない。

そういえば、このカローラは何処まで一緒に走っているのだろうか?

とにかく、ルートがこんなに一緒なのは何かの偶然か?

下宿への狭い路地へ向かうためにウインカーを点滅して右折準備。

そのとき、カローラのクラクション3回。

ドライバーが、こちらにむいてニコニコと手を振っている。 誰?何?

・・・「気をつけて帰えんなよ〜」

まったく知らない人だったのだが、ふらふら走っている僕を先導してくれていたと言うのか。

きっと、バーティカルツインの虜になった一人だったのだろう。・・・・感謝

あっついシャワーを浴びて、一人部屋でクルセイダースの「ラプソディー&ブルース」を聴きながら、眠りに着いた。

 

 

 

 

 

 

 

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 最終更新日 : 2009/08/10