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KAWASAKI Z750GP

  昭和57年式  「カワサキ」という言葉は、川崎重工業製のバイクを総じて使われることが多いのはなぜだろう。

例えば、ツーリング途中のパーキングでたびたび「このカワサキはどうよ・」みたいな質問を受ける。

「このGPは・・」などとは聞かれない。

「このヤマハは・・・」などはとてもありえない。   なぜだろう。

車両の持つ雰囲気を察して、よく車種はわからないが、カワサキ製であるとの認識を多くの人に与えているのか?

まあ、どうでもいい。 

このバイクは、インジェクションの掃除を施したらあっけなく始動した。

ただ、まともにふけない。ガクガクするのだ。散々試行錯誤の結果、フューエルポンプ内の詰まりで正規のコンプレッションが

出ていなかった。

インジェクションとは、常に一定のフューエル圧をインジェクタにかけ、インジェクタバルブタイミングで吐出フューエル量を調節して

エンジン回転の制御を行っている。

これはフューエルポンプをZ1100GPのものと交換してようやく復帰した。

スロットルは開度のセンサであり、明確な開閉を行うことでエンジン回転数を制御する・・・・はずなのだが、

わずかなスロットルの開閉でレスポンスするエンジンに困惑しながら、キャブレタ方式では絶対にありえない

ガバッとワイドオープンでクオ〜という吸気音と共にみごとに加速する様は、同年代の750ccの中では最高の

パフォーマンスであり、さぞかし最速?と思いきや、フレームのしなやかさ?がゆえにオープンスロットルをキープできないのと

スロットルオフでは、激しいヨーイングに見舞われ、いったいどうしたら制御できるのか試行錯誤しているうちに

目的地に到達しているという、ある意味カワサキ的な?あるいは、車両との対峙というすばらしい経験をさせてくれる。

ガレージに置いて、いつまで眺めていても飽きないスタイリングは偶然の産物だと確信した。

(KHIの設計者への最高のエール)

 

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 最終更新日 : 2009/08/10