YAMAHA XV750

　昭和57年式　当時750ccクラスは、空冷インライン４全盛であったが海外向けTR-1の国内バージョンとして

製造された。　　　時代背景はともかくこのバイクのインプレッションを書いてみたい。

すでに絶滅危惧種に指定された感のあるXVは、発売当時ですでに希少な部類であった。

ツーリングオヤジやクラブの長老ご用達というパターンが多かった記憶があるが、個人的にはXJ750Eと

同じ足回り（リヤはモノサス）にロングホイールベース、高いギヤ比によって高速かっとびバイクではと思っていた。

ところが、実際には高速では140km/hくらいでの巡航はかなり厳しい。安定性は・・・　何？　ここは何処？・・・私は？

わかりました！大柄ながら走行中は各部に軽快感を持たせ、50km/h〜80km/hくらいのコーナーをリーンウイズを

保ちながらどこまでも寝かせていけるコーナリングマシン？！！　なのだ。

ちょっとハイグリップなパイアスタイヤを履いてやれば、気分はDUCATIです。上は伸びませんが。（残念）

タイヤのサイドのやけ具合を指で確認しつつ、大柄な車体を正立させ跨ると、細身のタンク・シートではあるが

着座位置が低いため適度に包まれる感じがあり、少し離れた幅の狭いハンドルに手を伸ばすと、おお〜

BMW R100RSのような？背筋の伸びた体勢となる。スタータボタンに指をかけると、空冷Vツインに鞭を入れるがごとく

カツーン！タッタッタッ・・と始動し、カムチェーンのひゅるひゅる音とともにオフロード空冷単気筒が二つ搭載されて

いるような小気味いい加速感に支配され、いけないと感じつつも何度も加速を繰り返してしまう。

（ちなみにTR-1はSR400が二つあるような感じ。すごい！）

走り出すと、「ああ、何処までも行きたい。」と感じさせるちょっとデザインの素敵なバイクなのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｙ　hiro-k

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　最終更新日 : 2009/08/10